カナモトは、岩手県奥州市にあるセントラルから建設機械・設備機器、仮設ハウスなどのリース・レンタル・販売事業を取得することを決定した。セントラルは経営が行き詰まり、民事再生手続きの開始決定を受けたため、カナモトは東北地区でのシェア拡大とサービス体制の強化につながると判断した。取得価額は非公表で、取得予定日は2022年7月1日となっている。
M&Aアドバイザーとしてのコメント:カナモトの今回のM&Aは、東北地区でのシェア拡大とサービス体制の強化につながる戦略的な取り組みである。セントラルの事業を取得することで、カナモトはより幅広い顧客ニーズに対応できるようになり、事業拡大につながると考えられる。ただし、セントラルの経営が行き詰まっていたことから、カナモトは事業の再生に向けた取り組みが必要となるため、十分なリスクマネジメントが求められる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。